(ヒトリシズカ)
41. 恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか / 壬生忠見
(読み)
こいすちょう わがなはまだき たちにけり ひとしれずこそ おもいそめしか / みぶのただみ
(訳)
恋をしている私のうわさは早くも広まってしまいました。誰にも知られないように心の中で思い始めたばかりなのに。
(解説)
・まだき・・早くも
・960年・天徳内裏歌合わせで40「しのぶれど」と対決した。摂津からはるばる都にやってきた。
(出典)
03『拾遺和歌集』
(作者)壬生忠見(みぶのただみ)。(10C半)
・摂津国の下級役人。父は壬生忠岑(30「有明の」)。
・父子ともに三十六歌仙。
(品詞)
・恋す
動詞「恋す」サ変(終止)
(せ/し/す/する/すれ/せよ)
・てふ
連語
・わ
代名詞
・が
助詞・格助詞
・名
名詞
・は
助詞・係助詞
・まだき
副詞
・立ち
動詞「立つ」タ四(連用)
(た/ち/つ/つ/て/て)
・に
助動詞「ぬ」完了(連用)
連用形接続・ナ変型
(な/に/ぬ/ぬる/ぬれ/ね)
・けり
助動詞「けり」詠嘆(終止)
(けら/〇/けり/ける/けれ/〇)
連用形接続・ラ変型
・人
名詞
・知れ
動詞「知る」ラ四(已然)
(ら/り/る/る/れ/れ)
・ず
助動詞「ず」打消(連用)
(〇/ず/ず/ぬ/ね/〇)
(ざら/ざり/〇/ざる/ざれ/ざれ)
・こそ
助詞・係助詞
・思ひそめ
動詞「思ひそむ」マ下二(連用)
(め/め/む/むる/むれ/めよ)
・しか
助動詞「き」直接過去(已然)
連用形接続・特殊型
(せ/〇/き/し/しか/〇)
(活用語)
恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか
[動詞]
・恋す
・立つ
[助動詞]
・に・・「ぬ」完了
・けり・・「けり」詠嘆
・しか・・「き」直接過去
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