07千載和歌集 – ページ 2 – 百人一首note

92. わが袖は 潮干にみえぬ 沖の石の 人こそ知らね かわく間もなし / 二条院讃岐

92. わが袖は 潮干にみえぬ 沖の石の 人こそ知らね かわく間もなし / 二条院讃岐

わがそでは しおひにみえぬ おきのいしの ひとこそしらね かわくまもなし(にじょういんのさぬき)

(訳)
私の着物の袖は、引き潮の時にも見えない沖の石のように、人には知られないけれど、悲しみの涙で乾く暇もありません。

(解説)
・片想いの嘆き

・和泉式部(56)の歌の本歌取。
「わが袖は水の下なる石なれや 人に知られでかわく間もなし」

(出典)
07『千載和歌集』


(作者)
二条院讃岐(にじょういんのさぬき)。

・この歌が評判となり「沖の石の讃岐」と呼ばれるようになった。

・源頼政の娘。78代・二条天皇に仕えたあと、後鳥羽院(99)の中宮、宜秋門院任子に仕える。

・俊恵(85)の催した歌林苑にも参加した。


(品詞)
・わ
代名詞

・が
助詞・格助詞

・袖
名詞

・は
助詞・係助詞

・潮干
名詞

・に
助詞・格助詞

・みえ
動詞「見ゆ」ヤ下二(未然)
(え/え/ゆ/ゆる/ゆれ/えよ)

・ぬ
助動詞「ず」打消(連体)
(〇/ず/ず/ぬ/ね/〇)
(ざら/ざり/〇/ざる/ざれ/ざれ)

・沖
名詞

・の
助詞・格助詞

・石
名詞

・の
助詞・格助詞

・人
名詞

・こそ
助詞・係助詞

・知ら
動詞「知る」ラ四(未然)
(ら/り/る/る/れ/れ)

・ね
助動詞「ず」打消(已然)
(〇/ず/ず/ぬ/ね/〇)
(ざら/ざり/〇/ざる/ざれ/ざれ)

・かわく
動詞「かわく」カ四(連体)
(か/き/く/く/け/け)

・間
名詞

・も
助詞・係助詞

・なし
形容詞「なし」ク活用(終止)
– 本活用(〇/く/し/き/けれ/〇)
– 補助活用(助動詞)
(から/かり/〇/かる/〇/かれ)

(活用語)
わが袖は 潮干にみえ ぬ 沖の石の 人こそ知ら ね かわく間もなし

[動詞]
・見ゆ
・知る
・かわく

[形容詞]
・なし

[助動詞]
・ぬ・・「ず」打消
・ね・・「ず」打消

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