
45. あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな / 謙徳公
(読み)
あわれとも いうべきひとは おもおえで みのいたずらに なりぬべきかな(けんとくこう)
(訳)
かわいそうだと言ってくれそうな人も思い浮かばないまま、私はきっとこのままむなしく死んでしまうのだろうなあ。
(出典)
03『拾遺和歌集』
(作者)
謙徳公(けんとくこう)。藤原伊尹(ふじわらのこれただ)。(924ー972)
・右大臣・藤原師輔(もろすけ)の子。貞信公(藤原忠平)(26「小倉山」)の孫。藤原兼家の兄。藤原義孝(50「君がためお」)の父。
[藤原家家系図]
藤原忠平(26)(貞信公)
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藤原師輔(もろすけ)
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伊尹(45) 為光 兼家
(これただ)
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義孝(50) 道信(52) 道長
・謙徳公(伊尹)の娘の懐子(かねこ)が生んだ皇子が65代・花山天皇となった。つまり花山天皇の祖父。
・円融天皇の摂政。
・和歌所の別当として、02『後撰集』の編纂を統括した。
(品詞)
・あはれ
感動詞
・と
助詞・格助詞
・も
助詞・係助詞
・いふ
動詞「いふ」ハ四(終止)
(は/ひ/ふ/ふ/へ/へ)
・べき
助動詞「べし」当然(連体)
終止形接続(ラ変型は連体形接続)
((べく)/べく/べし/べき/べけれ/〇)
(べから/べかり/〇/べかる/〇/〇)
・人
名詞
・は
助詞・係助詞
・思ほえ
動詞「思ほゆ」ヤ下二(未然)
(え/え/ゆ/ゆる/ゆれ/えよ)
・で
助詞・接続助詞
・身
名詞
・の
助詞・格助詞
・いたづらに
形容動詞「いたづらなり」
ナリ活用(連用)
(なら/なり or に/なり/なる/なれ/なれ)
・なり
動詞「なる」ラ四(連用)
(ら/り/る/る/れ/れ)
・ぬ
助動詞「ぬ」強意(終止)
連用形接続・ナ変型
(な/に/ぬ/ぬる/ぬれ/ね)
・べき
助動詞「べし」推量(連体)
終止形接続(ラ変型は連体形)
形容詞形
((べく)/べく/べし/べき/べけれ/〇)
(べから/べかり/〇/べかる/〇/〇)
・かな
助詞・終助詞
(活用語)
あはれとも いふ べき人は 思ほえで 身のいたづらに なり ぬ べきかな
[動詞]
・いふ
・思ほゆ
・なる
[形容動詞]
・いたづらなり
[助動詞]
・べき・・「べし」当然
・ぬ・・「ぬ」強意
・べき・・「べし」推量
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