260103
・10の勅撰和歌集
| 和歌集名 | 成立年(元号) | 撰者 | 勅撰者 |
|---|---|---|---|
| 古今和歌集 | 905年 (延喜5年) |
・紀貫之(35) ・紀友則(33) ・凡河内躬恒(29) ・壬生忠岑(30) |
醍醐天皇 |
| 後撰和歌集 | 951年 (天暦5年) |
・清原元輔(42) ・源順 ・大中臣能宣(49) 他 |
村上天皇 |
| 拾遺和歌集 | 1004年頃 (寛弘2年頃) |
・花山院 (藤原公任(55)とも) |
花山院 |
| 後拾遺和歌集 | 1086年 (応徳3年) |
・藤原通俊 | 白河天皇 |
| 金葉和歌集 | 1127年 (大治2年) |
・源俊頼(74) | 白河院 |
| 詞花和歌集 | 1151年 (仁平元年) |
・藤原顕輔(79) | 崇徳院(77) |
| 千載和歌集 | 1188年 (文治4年) |
・藤原俊成(83) | 後白河院 |
| 新古今和歌集 | 1205年 (元久2年) |
・藤原定家(97) ・藤原家隆(98) 他 |
後鳥羽院 |
| 新勅撰和歌集 | 1235年 (天暦5年) |
・藤原定家(97) | 後堀河天皇 |
| 続後撰和歌集 | 1251年 (建長3年) |
・藤原為家 | 後嵯峨院 |
1. 『古今和歌集(こきんわかしゅう)』
成立年:905年(延喜5年)
勅撰者:醍醐天皇
撰者:
・紀貫之(35)
・紀友則(33)
・凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)(29)
・壬生忠岑(みぶのただみね)(30)
特徴:最初の勅撰和歌集。「仮名序(かなじょ)」を紀貫之が記し、和歌の理想を提示した。
2. 『後撰和歌集(ごせんわかしゅう)』
成立年:951年(天暦5年)
勅撰者:村上天皇
撰者:藤原伊尹(これただ)(45)を別当(責任者)に、宮中の梨壺(昭陽舎)で撰集を開始。「梨壺の5人」と呼ばれる。
「梨壺の5人」
・清原元輔(42)
・源順(みなもとのしたごう)
・大中臣能宣(おおなかとみのよしのぶ)(49)
・紀時文
・坂上望城(もちき)
特徴:古今集に次ぐ第2の勅撰集で、やや技巧的・叙景的な歌が増える。
3. 『拾遺和歌集(しゅういわかしゅう)』
成立年:1005年頃(寛弘2年頃)
撰者:藤原公任(ふじわらのきんとう)ら(公任の私撰説もある)
勅撰者:花山院(花山法皇)の意向とされる
特徴:前二集よりも洗練された技巧が見られる。
4.『後拾遺和歌集(ごしゅういわかしゅう)』
成立年:1086年(応徳3年)
勅撰者:白河天皇
撰者:藤原通俊(みちとし)
特徴:清新で感傷的な歌風が特徴。
5. 『金葉和歌集(きんようわかしゅう)』
成立年:1127年(大治2年)
勅撰者:鳥羽天皇
撰者:源俊頼(みなもとのとしより)(74)
特徴:技巧的で華麗な作風が特徴。
6.『 詞花和歌集(しかわかしゅう)』
成立年:1151年(仁平元年)
勅撰者:崇徳院
撰者:藤原顕輔(あきすけ)(79)
特徴:情緒や余情を大切にした歌が多い。
7. 『千載和歌集(せんざいわかしゅう)』
成立年:1188年(文治4年)
勅撰者:後白河法皇
撰者:藤原俊成(としなり)(83)
特徴:「幽玄」「有心」を追求した院政期の代表的和歌集。
8. 『新古今和歌集(しんこきんわかしゅう)』
成立年:1205年(元久2年)
勅撰者:後鳥羽上皇
撰者:藤原定家(さだいえ)(97)・藤原家隆(いえたか)(98) ら複数名
特徴:和歌の極致とも称される美的完成度を誇る。象徴性や技巧が極まる。
9. 『新勅撰和歌集(しんちょくせんわかしゅう)』
成立年:1235年(天暦5年)
勅撰者:後堀河天皇
撰者:藤原定家(さだいえ/ていか)(97)
特徴:『新古今集』の華麗な歌風とは異なり、平淡で優雅な歌風を特徴とし、武家(幕府側)の歌人も多く取り入れられたため『宇治川集』とも呼ばれ、二条家を主流とする中世歌壇の方向性を決定づけた重要な歌集
10. 『続後撰和歌集(しょくごせんわかしゅう)』
成立年:1251年(建長3年)
勅撰者:後嵯峨院
撰者:藤原為家(藤原定家の子)
特徴:承久の乱後の内裏歌壇の復興を目指し、新古今歌人の歌や藤原定家・為家ら新世代の歌人を多く収め、新古今時代の流れを汲みつつ、やや平淡な歌風が特徴の歌集

