56. あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな / 和泉式部 – 百人一首note

56. あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな / 和泉式部

56. あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな / 和泉式部

(読み)
あらざらん このよのほかの おもいでに いまひとたびの おうこともがな(いずみしきぶ)

(訳)
私はもうすぐこの世を去るでしょう。あの世への思い出にせめて今一度お会いしたいものです。

(語句)
・あらざらむ・・いなくなってしまうだろう。死んでしまうだろう。
・この世のほかの・・あの世
・逢ふこともがな・・会いたいものであるよ。「もがな」は願望。

(解説)
・最初の夫、橘道貞を思って詠んだ歌と言われる。


(作者)
和泉式部(いずみしきぶ)。(976~)

大江雅致(まさむね)の娘。橘道貞(たちばなのみちさだ)と結婚。娘は小式部内侍(60「大江山」)。中宮・彰子(しょうし)に仕えた。

恋多き女性と言われ、結婚していながら、63代冷泉天皇の皇子・為尊(ためたか)親王や、その弟の敦道親王とも愛し合ったと言われる。夫とは離婚、父からは勘当される。

『和泉式部日記』は敦道親王の死を悼む歌が124首詠まれている。

66代一条天皇の中宮・彰子に仕えた。藤原保昌と再婚。

 


(品詞)

あら
動詞「あり」ラ変(未然)
/り/り/る/れ/れ)

ざら
助動詞「ず」打消(未然)
未然形接続・特殊型
本活用(〇/ず/ず/ぬ/ね/〇)
補助活用(助動詞)(ざら/ざり/〇/ざる/ざれ/ざれ)


助動詞「む」推量(連体)
未然形接続・四段型
(〇/〇/む//め/〇)


代名詞


助詞・格助詞


名詞


助詞・格助詞

ほか
名詞


助詞・格助詞

思ひ出
名詞


助詞・格助詞


副詞

ひとたび
名詞


助詞・格助詞

逢ふ
動詞「逢ふ」ハ四(連体)
(は/ひ/ふ//へ/へ)

こと
名詞

もがな
助詞・終助詞

 

(活用語)

あら ざら この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな

[動詞]
・あり
・逢ふ

[助動詞]
・ざり
・む

 

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