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39. 浅茅生の 小野の篠原 忍ぶれど あまりてなどか 人の恋しき / 参議等

39. 浅茅生の 小野の篠原 忍ぶれど あまりてなどか 人の恋しき / 参議等

(読み)
あさじうの おののしのはら しのぶれど あまりてなどか ひとのこいしき / さんぎひとし

(訳)
低い茅(ちがや)(ススキ)が生える、小野の篠原のように忍んできたけれど、もう抑えきれません。どうしてこんなにあなたが恋しいのでしょう。

(解説)
・『古今集』の「浅茅生の小野の篠原忍ぶとも 人しるらめやいう人なしに(詠み人知らず)」を本歌にしている。

・あまりて・・抑えきれないで

(出典)
02『後撰和歌集』


(作者)
参議等(さんぎひとし)。源等(みなもとのひとし)。(880~951)

・52代嵯峨天皇の曾孫。

・02『後撰和歌集』に採録された「東路の佐野の舟橋かけてのみ 思ひわたるを知る人ぞなき」は、本阿弥光悦作『舟橋蒔絵硯箱』の蓋の意匠に取り入れられた。


(品詞)
浅茅生
名詞


助詞・格助詞


(接頭語)名詞


助詞・格助詞

篠原
名詞

忍ぶれ
動詞「しのぶる」バ上二(已然)
(び/び/ぶ/ぶる/ぶれ/びよ)


助詞・接続助詞

あまり
動詞「あまる」ラ四(連用)
(ら//る/る/れ/れ)


助詞・接続助詞

など
副詞


助詞・係助詞


名詞


助詞・格助詞

恋しき
形容詞「恋し」シク活用(連体)
(〇/しく/し/しき/しけれ/〇)
(しから/しかり/〇/しかる/〇/しかれ)

(活用語)
浅茅生の 小野の篠原 忍ぶれあまりてなどか 人の恋しき

[動詞]
・しのぶ
・あまる

[形容詞]
・恋し

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38. 忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな / 右近

38. 忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな / 右近

(読み)
わすらるる みをばおもわず ちかいてし ひとのいのちの おしくもあるかな / うこん

(訳)
忘れられた私のことはいいのです。愛の誓いを破ったあなたの身が心配です。

(句切れ)
二句切れ

(解説)
・藤原敦忠(ふじわらのあつただ)(43.「逢い見ての」)に贈った歌。←敦忠は左大臣・藤原時平(菅原道真を大宰府へ左遷した)の息子。敦忠は実際に若くして38才で亡くなった。

(出典)
03『拾遺和歌集』


(作者)
右近(うこん)。(10C前)

・右近衛少将・藤原孝縄(うこんのしょうしょう・ふじわらのすえなわ)の娘。

・恋多き女流歌人。藤原敦忠(43)や元良親王(20)などと恋をしたと言われる。

・60代醍醐天皇の皇后・穏子(おんし)に仕えた。『大和物語』にも恋愛模様が描かれている。


(品詞)
忘ら
動詞「忘る」ラ四(未然)
/り/る/る/れ/れ)

るる
助動詞「る」受身(連体)
(れ/れ/る/るる/るれ/れよ)


名詞


助詞・格助詞


助詞・係助詞

思は
動詞「思ふ」ハ四(未然)
/ひ/ふ/ふ/へ/へ)


助動詞「ず」打消(終止)
(〇/ず/ず/ぬ/ね/〇)
(ざら/ざり/〇/ざる/ざれ/ざれ)

誓ひ
動詞「誓ふ」ハ四(連用)
(は//ふ/ふ/へ/へ)


助動詞「つ」完了(連用)
(て//つ/つる/つれ/てよ)


助動詞「き」直接過去(連体)
(せ/〇/き//しか/〇)


名詞


助詞・格助詞


名詞


助詞・格助詞

惜しく
形容詞「惜し」シク活用(連用)
(〇/しく/し/しき/しけれ/〇)
(しから/しかり/〇/しかる/〇/しかれ)


助詞・係助詞

ある
動詞「あり」補ラ変(連体)
(ら/り/り//れ/れ)

かな
助詞・終助詞

(活用語)
忘ら るる 身をば思は ず 誓ひ て し 人の命の 惜しくあるかな

[動詞]
・忘る
・思ふ
・誓ふ
・あり

[形容詞]
・惜し

[助動詞]
・るる・・「る」受身
・ず・・「ず」打消
・て・・「つ」完了
・し・・「き」直接過去

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37. 白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける / 文屋朝康

37. 白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける / 文屋朝康

(読み)
しらつゆに かぜのふきしく あきののは つらぬきとめぬ たまぞちりける / ふんやのあさやす

(訳)
風の吹く秋の野に、白く光る朝露。まるで糸を留めていない真珠が散り乱れているようだ。

(解説)
・「草の上の露」を「玉・真珠」に例えることはよくあったが「風に散る露=玉」を読んでいるところが新鮮。

・露(つゆ)は涙の例えとしても使われるため、「散る」という表現から恋が終わったことを表すのかも。

・『後撰集』の詞書(ことばがき)より。延喜の時代、60代醍醐天皇から求められて作った歌。

(出典)
02『後撰和歌集』


(作者)
文屋朝康(ふんやのあさやす)。(9C後~10C初)

・父は文屋康秀(22「吹くからに」)。多くの歌合わせに参加した。


(品詞)
白露
名詞


助詞・格助詞


名詞


助詞・格助詞

吹きしく
動詞「吹きしく」カ四(連体)
(か/き/く//け/け)


名詞


助詞・格助詞


名詞


助詞・係助詞

つらぬきとめ
動詞「つらぬきとむ」マ下二(未然)
/め/む/むる/むれ/めよ)


助動詞「ず」打消(連体)
(〇/ず/ず//ね/〇)
(ざら/ざり/〇/ざる/ざれ/ざれ)


名詞


助詞・係助詞

散り
動詞「散る」ラ四(連用)
(ら//る/る/れ/れ)

ける
助動詞「けり」詠嘆(連体)
(けら/〇/けり/ける/けれ/〇)

 

(活用語)
白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける

[動詞]
・吹きしく
・つらぬきとむ
・散る

[助動詞]
・ぬ・・「ず」打消
・ける・・「けり」詠嘆

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36. 夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ / 清原深養父

36. 夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ / 清原深養父

(読み)
なつのよは まだよいながら あけぬるを くものいずこに つきやどるらん / きよはらのふかやぶ

(訳)
夏の夜は短いので、まだ宵(夜に入って間もない頃)だと思ってるうちに開けてしまった。いまごろ雲のどのあたりに、沈み切らなかった月は宿にしているのだろう。

(解説)
・「宵」・・夜に入ってすぐ。「夕」のあと。「夜半」の前。

(出典)
01『古今和歌集』


(作者)
清原深養父(きよはらのふかやぶ)。(9C末~10C前)

・清少納言(62「よをこめて」)の曾祖父。清原元輔(42「契りきな」)の祖父。

・紀貫之(35)らと交流があった。琴の名手であったという。


(品詞)

名詞


助詞・格助詞


名詞


助詞・係助詞

まだ
副詞


名詞

ながら
助詞・接続助詞

明け
動詞「明く」カ下二(連用)
(け//く/くる/くれ/けよ)

ぬる
助動詞「ぬ」完了(連体)
連用形接続・ナ変型
(な/に/ぬ/ぬる/ぬれ/ね)


助詞・接続助詞


名詞


助詞・格助詞

いづこ
代名詞


助詞・格助詞


名詞

宿る
動詞「宿る」ラ四(終止)
(ら/り//る/れ/れ)

らむ
助動詞「らむ」視覚外の推量(連体)
(今頃~だろう)
終止形接続(ラ変には連体形接続)
(〇/〇/らむ/らむ/らめ/〇)
(「いづこ」を受けて連体形)

(活用語)
夏の夜は まだ宵ながら 明け ぬるを 雲のいづこに 月宿る らむ

[動詞]
・明く
・宿る

[助動詞]
・ぬる・・「ぬ」完了
・らむ・・「らむ」視覚外の推量

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35. 人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける / 紀貫之

35. 人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける / 紀貫之

(読み)
ひとはいさ こころもしらず ふるさとは はなぞむかしの かににおいける / きのつらゆき

(訳)
あなたは、さあ、心変わりしているのかお心は分かりません。昔なじみのこの里では梅の花が昔と変わらず咲き誇っているのです。

(句切れ)
二句切れ

(解説)
・大和(奈良)の初瀬・長谷寺(はせでら)へ行ったときに詠んだ歌。長谷寺は十一面観音で有名。(74)にも初瀬が出てくる。

(出典)
01『古今和歌集』


(作者)
紀貫之(868~945)

・『古今和歌集』の撰者。仮名序(仮名の序文)を書き、その中で六歌仙についても述べた。

・『土佐日記』の作者。女性を装い、かな文字で書かれた日本最古の日記文学。

・紀友則(33「ひさかたの」)の従兄弟。三十六歌仙の一人。


(品詞)

名詞


助詞・係助詞

いさ
副詞


名詞


助詞・係助詞

知ら
動詞「知る」ラ四(未然)
/り/る/る/れ/れ)


助動詞「ず」打消(終止)
(〇/ず//ぬ/ね/〇)

ふるさと
名詞


助詞・係助詞


名詞


助詞・係助詞


名詞


助詞・格助詞


名詞


助詞・格助詞

にほひ
動詞「にほふ」ハ四(連用)
(は//ふ/ふ/へ/へ)

ける
助動詞「けり」詠嘆(連体)
((けら)/〇/けり/ける/けれ/〇)
連用形接続・ラ変型

(活用語)
人はいさ 心も知ら ず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひ ける

[動詞]
・知る
・にほふ

[助動詞]
・ず・・「ず」打消
・ける・・「けり」詠嘆

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34. 誰をかも しる人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに / 藤原興風

34. 誰をかも しる人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに / 藤原興風

(読み)
たれをかも しるひとにせん たかさごの まつもむかしの ともならなくに/ ふじわらのおきかぜ

(訳)
誰を友としよう。心をかわす古くからの友人もいなくなった今となっては。あの年老いた高砂の松も昔からの友ではないのに。

(句切れ)
二句切れ

(解説)
・高砂(たかさご)・・播磨の国(兵庫県・高砂市)の海岸にある、長寿の松の名所。

(出典)
01『古今和歌集』


(作者)
藤原興風(ふじわらのおきかぜ)。(9C後~10C初)

・琵琶や琴の名手だった。

・凡河内躬恒(29「心あてに」)や紀貫之(35「人はいさ」)らと歌会をしていた。

三十六歌仙の一人。


(品詞)

代名詞


助詞・格助詞


助詞・係助詞


助詞・係助詞

しる
動詞「知る」ラ四(連体)
(ら/り/る//れ/れ)


名詞


助詞・格助詞


動詞「す」サ変(未然)


助動詞「む」意志(連体)

高砂
名詞


助詞・格助詞


名詞


助詞・係助詞


名詞


助詞・格助詞


名詞

なら
助動詞「なり」断定(未然)
連体形接続・形容動詞型
なら/なり or に/なり/なる/なれ/なれ)


助動詞「ず」打消(未然)
(()/(に)/〇/ぬ/ね/〇)
((ず)/ず/ず/〇/〇/〇)
(ざら/ざり/〇/ざる/ざれ/ざれ)


接尾語。ク語法(名詞化)


助詞・接続助詞

 

(活用語)
誰をかも しる人にせ む 高砂の 松も昔の 友ならくに

[動詞]
・しる
・す

[形容詞]
・む・・「む」意志
・な・・「ず」打消

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33. ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ / 紀友則

33. ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ / 紀友則

(読み)
ひさかたの ひかりのどけき はるのひに しずこころなく はなのちるらん/ きのとものり

(訳)
日の光が穏やかに差している春の日に、桜の花はどうして落ち着いた心なく急いで散ってしまうのか。

(解説)
・桜の儚さ、世の無常などを詠んだ。

・ひさかたの・・光にかかる枕詞。天、空、月などにかかる。

(出典)
01『古今和歌集』


(作者)
紀友則(~905)

『古今和歌集』の撰者。三十六歌仙の1人。

・紀貫之(35「人はいさ」)のいとこ。『古今和歌集』の完成を前に亡くなった。


(品詞)
ひさかたの
枕詞


名詞

のどけき
形容詞「のどけし」ク活用(連体)
(〇/く/し//けれ/〇)
(から/かり/〇/かる/〇/かれ)


名詞


助詞・格助詞


名詞


助詞・格助詞

しづ心
名詞

なく
形容詞「なし」ク活用(連用)
(〇//し/き/けれ/〇)
(から/かり/〇/かる/〇/かれ)


名詞


助詞・格助詞

散る
動詞「散る」ラ四(終止)
(ら/り//る/れ/れ)

らむ
助動詞「らむ」推量(連体)
終止形接続・四段型
(連体止め)

(活用語)
ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ

[動詞]
・散る

[形容詞]
・のどけし
・なし

[助動詞]
・らむ・・「らむ」推量

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32. 山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ もみぢなりけり / 春道列樹

32. 山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ もみぢなりけり / 春道列樹

(読み)
やまがわに かぜのかけたる しがらみは ながれもあえぬ もみじなりけり / はるみちのつらき)

(訳)
山あいを流れる川に、風がかけた柵(しがらみ)は、流れたくとも流れていけない紅葉だったのだなあ。

(解説)
・山川(やまがわ)・・山あいを流れる小さな川

・京都から比叡山のふもとを通り、近江(滋賀県)に抜ける山道の途中に作った歌。

・上の句が問いで下の句が答えになっている。

・しがらみ(柵)を作ったのは人ではなく風だった、という擬人法が評価された。

(出典)
01『古今和歌集』


(作者)
春道列樹(はるみちのつらき)(~920)

・910年頃、歴史を学ぶ文章生だった。この句で有名になった。


(品詞)
山川
名詞


助詞・格助詞


名詞


助詞・格助詞

かけ
動詞「かく」カ下二(連用)
(け//く/くる/くれ/けよ)

たる
助動詞「たり」存続(連体)
連用形接続・ラ変型
(たら/たり/たり/たる/たれ/たれ)

しがらみ
名詞


助詞・係助詞

流れ
動詞「流る」ラ下二(連用)
(れ//る/るる/るれ/れよ)


助詞・係助詞

あへ
動詞「あふ」ハ下二(未然)
/へ/ふ/ふる/ふれ/へよ)


助動詞「ず」打消(連体)
未然形接続・特殊型
(〇/ず/ず//ね/〇)
(ざら/ざり/〇/ざる/ざれ/ざれ)

もみぢ
名詞

なり
助動詞「なり」断定(連用)
連体形接続・形容動詞型
(なら/なり or に/なり/なる/なれ/なれ)

けり
助動詞「けり」詠嘆(終止)
連用形接続・ラ変型
(けら/〇/けり/ける/けれ/〇)

 

(活用語)
山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ もみぢなりけり

[動詞]
・かく
・流る
・あふ

[助動詞]
・たる・・「たり」存続
・ぬ・・「ず」打消
・なり・・「なり」断定
・けり・・「けり」詠嘆

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31. 朝ぼらけ 有明けの月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪 / 坂上是則

31. 朝ぼらけ 有明けの月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪 / 坂上是則

(読み)
あさぼらけ ありあけのつきと みるまでに よしののさとに ふれるしらゆき / さかのうえのこれのり

(訳)
夜がほのぼのと明ける薄明りのころ、明け方の月で明るいのかと見間違うほどに吉野の里に雪が降り積もっています。

(解説)
・奈良・吉野を旅したときに宿で詠んだ歌。

・朝ぼらけ・・夜明け前のまだ暗い頃。あたりがほのかに明るくなるころ。

<奈良・吉野>
・吉野はこの頃はまだ桜ではなく、雪という感じ。

・吉野は天武天皇が壬申の乱で挙兵した場所。持統天皇は吉野の地がお気に入りで33回訪れたという。

(出典)
01『古今和歌集』


(作者)
坂上是則(9C末~10C前)

三十六歌仙の1人。

・坂上田村麻呂(蝦夷討伐の征夷大将軍)の四代目の孫。

・蹴鞠が得意で、60代醍醐天皇の前で、206回蹴り上げ、褒美に絹をもらったという。


(品詞)
朝ぼらけ
名詞

有明け
名詞


助詞・格助詞


名詞


助詞・格助詞

見る
動詞「見る」マ上一(連体)
(み/み/みる/みる/みれ/みよ)

まで
助詞・副助詞


助詞・格助詞

吉野
固有名詞


助詞・格助詞


名詞


助詞・格助詞

降れ
動詞「降る」ラ四(已然)
(ら/り/る/る//れ)


助動詞「り」存続(連体)
サ未四已・接続 ラ変型
(ら/り/り//れ/れ)

白雪
名詞

(活用語)
朝ぼらけ 有明けの月と 見るまでに 吉野の里に 降れ る白雪

[動詞]
・見る
・降る

[助動詞]
・る・・「り」存続

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30. 有明けの つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし / 壬生忠岑

30. 有明けの つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし / 壬生忠岑

(読み)
ありあけの つれなくみえし わかれより あかつきばかり うきものはなし / みぶのただみね

(訳)
明け方の月が冷ややかに空に残っていたように、あなたが冷たく見えた別れ以来、夜明けほど辛いものはありません。

(解説)
・暁(あかつき)・・午前3時ごろ、まだ暗い時間。

・有明の月・・旧暦の16日以降の、夜明け前の空に残る月。

(出典)
01『古今和歌集』


(作者)
壬生忠岑(みぶのただみね)。(9C末~10C前)

・初の勅撰和歌集『古今和歌集』。の撰者

・壬生忠見(41「恋すてふ」)の父。三十六歌仙の一人。

・『忠岑十体(ただみねじゅったい)』(歌論集)を残す。


(品詞)
有明け
名詞


助詞・格助詞

つれなく
形容詞「つれなし」ク活用(連用)
(〇//し/き/けれ/〇)
(から/かり/〇/かる/〇/かれ)

見え
動詞「見ゆ」ヤ下二(連用)
(え//ゆ/ゆる/ゆれ/えよ)


助動詞「き」直接過去(連体)
連用形接続・特殊型
(せ/〇/き//しか/〇)

別れ
名詞

より
助詞・格助詞


名詞

ばかり
助詞・副助詞

憂き
形容詞「憂し」ク活用(連体)
(〇/く/し//けれ/〇)
(から/かり/〇/かる/〇/かれ)

もの
名詞


助詞・係助詞

なし
形容詞「なし」ク活用(終止)
(〇/く//き/けれ/〇)
(から/かり/〇/かる/〇/かれ)

 

(活用語)
有明けの つれなく 見え し 別れより 暁ばかり 憂きものはなし

[動詞]
・見ゆ

[形容詞]
・つれなし
・憂し
・なし

[助動詞]
・し

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