30. 有明けの つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし / 壬生忠岑
(読み)
ありあけの つれなくみえし わかれより あかつきばかり うきものはなし / みぶのただみね
(訳)
明け方の月が冷ややかに空に残っていたように、あなたが冷たく見えた別れ以来、夜明けほど辛いものはありません。
(解説)
・暁(あかつき)・・午前3時ごろ、まだ暗い時間。
・有明の月・・旧暦の16日以降の、夜明け前の空に残る月。
(出典)
01『古今和歌集』
(作者)
壬生忠岑(みぶのただみね)。(9C末~10C前)
・初の勅撰和歌集『古今和歌集』。の撰者
・『忠岑十体(ただみねじゅったい)』(歌論集)を残す。
(品詞)
・有明け
名詞
・の
助詞・格助詞
・つれなく
形容詞「つれなし」ク活用(連用)
(〇/く/し/き/けれ/〇)
(から/かり/〇/かる/〇/かれ)
・見え
動詞「見ゆ」ヤ下二(連用)
(え/え/ゆ/ゆる/ゆれ/えよ)
・し
助動詞「き」直接過去(連体)
連用形接続・特殊型
(せ/〇/き/し/しか/〇)
・別れ
名詞
・より
助詞・格助詞
・暁
名詞
・ばかり
助詞・副助詞
・憂き
形容詞「憂し」ク活用(連体)
(〇/く/し/き/けれ/〇)
(から/かり/〇/かる/〇/かれ)
・もの
名詞
・は
助詞・係助詞
・なし
形容詞「なし」ク活用(終止)
(〇/く/し/き/けれ/〇)
(から/かり/〇/かる/〇/かれ)
(活用語)
有明けの つれなく 見え し 別れより 暁ばかり 憂きものはなし
[動詞]
・見ゆ
[形容詞]
・つれなし
・憂し
・なし
[助動詞]
・し
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